
アメリカ上場の中国企業、香港へ回帰の動き加速か
- yamaguchi334
- 5月2日
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~米中対立の激化と香港の受け皿戦略~
近年、アメリカに上場している中国企業に対して、上場廃止のリスクが再び取り沙汰されています。背景には、米中間の政治的緊張、特にトランプ政権下で制定された「外国企業説明責任法」に基づく監査要件の厳格化があり、中国企業は引き続き監視下に置かれています。
こうした中、香港政府はこれらの企業にとっての「回帰先」としての地位確立に向けて本格的に動き出しました。財政官の陳茂波(ポール・チャン)氏は、香港証券取引所における重複上場・二次上場の制度を最適化し、上場手続きを円滑化する方針を表明。さらに、東南アジアや中東との連携を強化する姿勢も示しています。
香港の制度改革は、アメリカ市場からのリスクヘッジを考える企業にとって、現実的かつ魅力的な選択肢となるでしょう。弊社としても、こうした動きに敏感な経営判断と、国際金融市場への理解を深めることが、中長期的な企業価値の維持・向上に繋がると考えております。
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